僕のビジネスに対する考え方
自己紹介
はじめまして。
僕の事を知らない方も多いかと思いますので、軽く自己紹介させていただきます。
元々、証券マンだった自分は2012年に個人投資家に転身。
資金200万円から株取引を始め、株の売買で生計を立て収益1億円を達成することができました。
その収益を元に美容師でもない自分が独学で勉強し、2015年に美容室(CIEL)を大阪の天六にオープンいたしました。
現在CIELは全国に36店舗展開しており、急成長している美容室です。
2021年3月に焼き芋専門店【芋ぴっぴ。】を愛媛県松山市に出店しました。
詳しくはこちらの自己紹介記事へ
https://oxy-inc.co.jp/recruit/recruit-blog/self-introduction/
芋ぴっぴをオープンするまでの流れ
芋ぴっぴがオープンするまでの記事はこちらになります。
https://oxy-inc.co.jp/recruit/recruit-blog/imo-pi-pi/
店舗ビジネスをする上での僕の考え
店舗ビジネスをするうえで、この世に存在しない全く新しい店舗ビジネスを考えるなんてほぼ不可能だということ。
まだこの世にないビジネスだと思うのは、他でしているのを自分が知らないだけ、もしくは何年も前に登場したが失敗して上手くいかなかったからないと思った方がいい。
天才でもない限り、普通の人が、普通の知識で思いつく事なんて誰でも思いついている。
ごく一部の天才がこの世にまだ生まれていない全く新しいビジネスを作るのも事実だが、そんな0から生み出すようなビジネスを僕はリスクが大きすぎると考えている。
0から失敗を繰り返し軌道に乗せるまでには、莫大な資金が必要になる。それよりも成功している店舗ビジネスを徹底的に真似し『ほんの少しオリジナリティを出す』ほうが早い。
例えば、アメリカで流行ったお店、韓国で流行っているお店をまだない日本に持ってくる方がよっぱどリスクが低い。
『成功している』という実績があるのだから、それをまだない場所に真似して出せば良いのだ。
少し前に流行ったタピオカもそうだ。日本で流行りだした頃、色んな名前のタピオカ店が一気に出来た。
その頃僕は美容室出店に忙しく、余裕もなかった。
あの頃まだタピオカが出ていないエリアで、すぐ撤退できる物件で勝負すれば必ず勝てるビジネスだったはずなのに。
Twitterでも呟いている。
僕の考えとしては、1店舗だけで成功している、いわゆる地域密着店には興味がない。それは中で働く人の強さが、経営を大きく左右するからだ。
店舗ビジネスにおいて一番のリスクは、『ヒト』なのである。
働いてくれるスタッフ1人1人の能力で左右されるビジネスモデルだと、店舗展開が遅くなる。
どこかで人のバランスが崩れると一気に潰れてしまう。
僕の考える店舗ビジネス(飲食)の基本
①熟練の技術が必要ではなく、誰でも出来ること
②オペレーションが単純であること
③広告費が0円であること
④坪数が小さく、いつでも撤退できる大きさであること
多店舗展開に向いている店舗ビジネス
今回、焼き芋と同時に爆発的ブームのお店がもう一つある。
それは、唐揚げ屋だ。
【唐揚げ専門店に参入する主な理由 】
・初期投資が低く、参入障壁が低い。
・坪数の小さいところでも出店可能。
・開業するにあたり研修が1週間程度と短く、店舗内オペレーションを容易に誰でも理解できる。
でも僕は唐揚げ屋には手を出さなかった。
何故なら、ガストを運営するすかいらーくグループが「から好しのから揚げ」を、ワタミ株式会社が「から揚げの天才」を次々出店したからである。
ちなみに僕はこの番組が非常に好きだ。
この番組で得る事は非常に多い。
「坂上&指原のつぶれない店」
『ファミレスNo.1「ガスト」からあげ店に変身!?の秘密』で知った。
僕は莫大な資本が参入しているビジネスには勝負をしない。
6年前美容室で勝負を掛けたのも、同じ考えからだ。
全国に25万軒もあるう美容室はコンビニの4.5倍の店舗数があるにも関わらず、コンビニのような大手がおらず個人が経営する店舗がほとんどだったのでチャンスがあると考えた。
今回の焼き芋に関して言えば、ドン・キホーテとスーパーマーケットに焼き芋コーナーがあるくらいで専門店として出店している大手がいない。
テイクアウトのみにする事で数を捌けるので、席数を考えず売れるという事。コロナでテイクアウトが増えたことも相乗効果だったが、それはあまり考慮していない。
それともう一つ。
目先のトレンドに乗った短期決戦型のタピオカや、コロナの影響から巣ごもり需要による唐揚げ専門店ではなく、焼き芋はスーパーやドン・キホーテの購入層を見ても老若男女問わず売れている。昔から車で売っている石焼芋もまだあることから、幅広い層から長く受け入れられるビジネスモデルだと感じたからだ。
芋ぴっぴオープン直前
ここからはTwitterの記事と共に進めていく。
芋ぴっぴのオープン前、焼き芋に対する知識を深める為、色んな焼き芋専門店に行った。
そもそも焼き芋の種類も知らなかった。
ホクホク系、ねっとり系。今はねっとり系が人気。
焼き方もyoutubeを見たり、焼き芋屋に通い詰めて勉強した。
紅はるかという品種は、上手く焼けば糖度50度を越す事もその時に知った。
通常、スーパーやドン・キホーテに売っている焼き芋は、美味しさよりも効率を重視している。200度のオーブンで1時間で一気に焼きあげる。そうではなく、低温の110度で2時間半をかける事でねっとり感が増す方法もあること。
また、サツマイモを熟成させるという事も知った。
通常サツマイモを熟成させる際、9℃以下では変色や腐敗などが起こり、17~18℃以上では萌芽が始まってしまう。また湿度が低下すると両端が乾腐してしまうなど、非常にデリケートなため大切に取り扱う必要がある。
《熟成工程》
芋の品種にもよるが、温度15℃・湿度85%以上の熟成環境で3ヶ月間長期熟成する事でデンプンの糖化が進み、ねっとり甘みの強いまるでスイーツのような焼き芋が出来上がる。
僕は勝負をかけるときには、まず調べまくり情報を集める。この時も焼き芋の焼き方に始まり、さつまいもの品種、保存方法までとにかく勉強した。
その情報を基にブランディングを行う。今まで調べた内容をまとめ、以下のようなパネルを作成し、芋ぴっぴ。の店の壁に掲示している。お客様は店内で商品を待つ間にこれを見るので、芋ぴっぴ。で使用しているさつまいもは希少価値があるのだと理解してくれる。
試作も沢山した。これにはかなりの労力を費やした。
流行っているお店を参考に、定番メニューを4つ作成した。
極蜜熟成焼き芋
焼き芋アイス
焼き芋ハニーバター
焼き芋ブリュレ
焼き芋をイメージした内装デザインなど、細部までこだわった店舗が完成した。
オープン日も長蛇の列で話題を呼んだ。
話題性からテレビの取材もバンバン入った。
焼き芋屋としての弱点は夏。
暑い日は焼き芋を買ってくれるお客様も、冬に比べて激減するというリスクがある。
その期間、目玉となる商品を考えないといけない。
焼き芋屋がオープンした日には夏のメニューも思いついていた。
ここからモンブランの流行っているお店をリサーチする。
京都のモンブラン屋が大人気という事を知ったので、現地調査を行った。
モンブランを絞る機械も特殊だったが、全て真似して改良した。
焼き芋で作るシャワーでは黄色で、今までのモンブランと変わらず新しさがない。なら紫芋を使った映える商品として、紫芋シャワーにしよう!ではそれに合うカップは何だ?東京でインスタ受けしているお店のカップは、やはりお洒落だ!であれば・・・
芋ぴっぴ。ではこうなった。焼き芋だから昔ながらのイメージの紙袋を連想させる、茶色にすることにした。
もちろん、原価を考えカップの大きさも考える
栗と違い芋は繊維が多いので、ペーストから絹糸のように切れずに綺麗に絞れる商品にするまで苦労した。
1mmの穴には紫芋の繊維も詰まり易かった。
期間限定商品も作っていく。
紫芋、こちらはあえて価値を出すために、『日本一高い焼き芋』というブランディングとして100g400円で販売した。大体1本1200円である。
それでもバンバン売れるので期間限定商品をその時その時で打ち出すことにした。
もちろん、今までの紫芋と違い、新品種のとある紫芋を熟成させることでねっとり感が実現した。
SNSの活用
今年の1月に芋ぴっぴ。のSNSアカウントを作成した。
これは結果論だが、今では愛媛県の飲食店SNSアカウントではフォロワーが一番多い。
現在では4.6万フォロワーに増えている。
アカウントは僕自身が運用している。中の人が僕だとあまり分からないように、中の人を『20代女性』に設定し、絵文字の使い方、いわゆるおじさん構文にならないように勉強した。そして僕本人のTwitterアカウントでは、なるべく芋ぴっぴ。というキーワードを発することを控え、芋ぴっぴ。の事を「焼き芋屋」と呼ぶようにしている。これには理由がありブランディングの観点から、社長が運用している企業アカウントよりもスタッフが運用していると認識してもらった方が、お客様からのウケがいいからだ。
企業アカウントで有名なカップヌードルもそうだ。
運用例↓
SNSでの考え方
Twitterで色々呟いたことを見て欲しい。
インスタにおいても、定期的に大きいハッシュタグでトップを獲得した。
Twitterにも書いたが、SNSは無料の広告ツールである。
今では女性に限らず男性も、インスタでお店を検索する時代だ。インスタで目立つことは、一等地の路面店に出店しているのと同じことなのだ。
高い家賃を払い一等地の路面店で席数の多い飲食店を開くよりも、坪数を少なくし家賃を抑え、インスタに力を入れ多くのお客様に認知され、テイクアウトにより回転率を上げる方がよっぽど効率がいい。
お店のSNS運用をスタッフに任せても、狙いに行くことはほぼ不可能だ。
何故なら、朝も夜も運用しないといけないから。そんな負担をスタッフにかけられない。
そんな大事な責任を『任せた』という言葉で投げてしまっていいのか。
SNSはツールによって使い分ける。
分かり易く言うとTikTokとフェイスブックにいる層が違うように、Twitterとインスタにいる層が違う事を理解する。SNSを利用するユーザー視点で考えるという事。
まず、Twitterは集客に不向きだが、拡散と言う機能があることで比較的フォロワーは狙って増やしやすく扱いやすい。
インスタは増やすのが難しいが、お店に映える商品がある事でお客様が自ら拡散したくなるように仕掛けることが出来る。
『お客様がインスタに投稿したくなるのは、いいねなどの反響が欲しいため。』ここを忘れがち。
企業アカウントととして、店舗側が打ち出したいことをただ単にアップしているだけのSNS運用を多く見るが、これは誤った認識である。
誰かがインスタに投稿してバズっているのを見て、自分も写真を撮りに行きたくなる。その心理をつきインスタにストリーでお店をタグ付けしてくれた際は、すかさず企業アカウントの方でもそれを引用してストーリーに載せるなどの努力をする。そうすると、他のユーザーもそれを見て投稿したくなったりする。
これはあまり言いたくないが、答えを少し教える。
有名インスタグラマーに投稿を頼む店舗も多いが、それには1投稿に1フォロワー×1円ほどの費用がかかる。
そして全国に発信されるため、狙ったユーザーに打ち出せない。
フォロワーが少なくてもいいからフォロワーに対し、いいねの数が多い地元のアクティブユーザーにお願いする方法が一番効果的だ。
費用もほとんどかからずお願いできるうえ、効果は抜群だ。
こちらはブロガーさんが書いた記事になる。
https://kitonaru.com/matsuyama-imopippi-ice/
オペレーションの仕組み
職人のような技術が必要なく、簡単なオペレーションにする。
誰でも出来ることが店舗展開の肝になる。
現在の焼き芋屋では廃棄率0。
その仕組みを、流行っている焼き芋屋から勉強する。
逆に真似しても真似できない仕組みにすれば勝ちになる。
平日1人でも回せる仕組み、バイトの誰が入っても出来る仕組みを考えることが大切である。
テイクアウトであれば、一つの商品を調理から提供までの時間は1分30秒かからない。
職人にならないようにすること。
拘りすぎないようにすること。
マクドナルドは注文を受けた全商品を60秒以内で提供するキャンペーンをしていたくらいだ。
夏でも焼き芋屋の売上は上がる
この売上を見て欲しい。
お店の営業時間11:00~19:00
スタッフ2名(労働時間8時間、内休憩1時間)
家賃11万円(9坪)
広告費0円
平日のスタッフ1人体制でもこちらの売上だ。
焼き芋屋として秋冬のバブルが来る前に、夏でもこれだけの売上が出ている。
フランチャイズの仕組み
フランチャイズにおいて、一番大切なことはFCオーナーとの関係だ。
本部だけが儲かる仕組みでは成り立たない。これは美容室CIELをFC展開しているからこそ分かる経験だ。
今、芋ぴっぴに対して物凄い数のフランチャイズの応募があるが、すべてお断りしている。
それは1店舗目が成功したからといって、2店舗目が成功するかはまだ確率的に低いからである。
それでもいいからやりたいという人も中にはいるが、オーナーに負けるかもしれないリスクは背負わせられない。
1店舗目が成功したからと言って容易にフランチャイズ募集をすれば、もしその土地だけの仕組みで成功していた場合、2店舗目がFCだとリスクが大きい。2店舗目を直営で成功することができれば、仕組みとして機能しているという事なので、FCの募集を開始する。
9月には2店舗目を出店する予定だ。1ヵ月ほど様子を見て、いけると確信すればすぐにTwitterで募集する。
この記事を見て事前にDMを頂いた方には、FC募集の際に優先的にDMを送りますので、希望の方はDMで連絡をください。
そして、フランチャイズの加盟料、ロイヤリティなどはテイクアウト専門店で流行っているフランチャイズ募集へ問い合わせしてフランチャイズの仕組みを参考にしている。こちらの呟きを見てもらった方が早い。
弊社が作り上げたシステムの、フランチャイズの条件について説明していく。
フランチャイズの条件
・加盟料100万円
・ロイヤリティ月額4万円の固定
のみ。
保証金もなし。
物件は8~10坪ほど家賃20万円以下の路面店を探すだけ。
立ち上げ費用は約800万円程である。
商標登録も完了している。
勝ちたいなら勉強するしかない。
勝ちたいなら知識をつけるしかない。
勝ちたいなら継続するしかない。
勝ちたいなら誰よりも動くしかない。
勝つ事に貪欲であるか、その熱量でビジネスとして勝てるか決まる。
僕は絶対に勝ちたい。